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- “事務所のこれから”を考える一手としてのM&A ≪BRIDGE≫コラム Vol.11
「引き継いだのにうまくいかない…」 失敗事例から学ぶ M&A後の“3つの落とし穴”
こんにちは、PSR M&Aサポートサービス事務局です。
M&Aは、契約を交わして終わりではありません。
むしろ、その後のスムーズな引き継ぎと統合こそが、成功の鍵を握ります。
しかし、実際の現場では、想定外のつまずきが起こることも。
今回は、社労士事務所のM&Aで起こりがちな「3つの落とし穴」を、失敗事例から学び、事前にどう防ぐべきかをご紹介します。
落とし穴①:業務が“その人だけ”頼りになり「回らない」
「引き継ぎは丁寧にしてくれたはずなのに、いざ一人でやってみると、思った以上に『所長にしか分からない仕事』
が多くて、業務が回らない…」これは、特に小規模な事務所でよく起こる課題です。
長年の経験で培われたノウハウや業務の進め方が、所長の頭の中にしかない「属人化」した状態が原因です。
✔️対策: 引き継ぎ前の「業務の見える化」が不可欠です。
業務の流れをフローチャートにしたり、頻繁に使う書式や手続きのチェックリスト
を作成したりと、誰が見ても分かるマニュアルの整備がスムーズな引き継ぎの成功につながります。
落とし穴②:スタッフの不安が募り、辞めてしまう
「新しい事務所に不安を感じたスタッフが、次々に辞めてしまい、業務がストップしてしまった…」
スタッフは、新しい経営者や事務所の文化に馴染めるか、
自分のキャリアはどうなるのかといった不安を抱えています。
こうした不安を放置すると、貴重な人材を失い、事業の継続自体が危うくなってしまいます。
✔️対策: 顧問先への「安心感のデザイン」を徹底することが重要です。単に引き継ぎの挨拶状を送るだけでなく、
旧所長と新所長が一緒に訪問し、直接紹介する機会を設ける。さらに、引き継ぎ後も一定期間は旧所長が橋渡し役
として関与するなど、段階的にバトンを渡すことで、顧問先はスムーズに新しい関係性を築くことができます。
落とし穴③:顧問先が不安を感じて契約終了
「代表が変わった途端、顧問先から『今後のサポートが不安だ』と契約終了を申し出られた…」
顧問先にとって、担当者や事務所が変わることは大きな不安材料です。特に信頼関係を重視する社労士業務では、
この不安が顧客離れに直結します。
✔️対策: スタッフに対する誠実な対応が求められます。
M&Aの早い段階で情報を共有し、新しい事務所でのキャリアアップや待遇について、
安心できる将来像を具体的に提示しましょう。
また、旧所長からの「新しい事務所は信頼できるパートナーだ」という推薦の一言は、スタッフの安心感を大きく高めることにつながります。
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