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脳・心臓疾患に関する事案・精神障害に関する事案とも労災請求件数は微増(平成30年度の過労死等の労災補償状況)

2019/06/28

調査・統計

 厚生労働省から、「平成30年度「過労死等の労災補償状況」」が公表されました(令和元年(2019年)6月28日公表)。


 同省では、過重な仕事が原因で発症した脳・心臓疾患や、仕事による強いストレスなどが原因で発病した精神障害の状況について、平成14年から、労災請求件数や「業務上疾病」と認定し、労災保険給付を決定した支給決定件数などを年1回、取りまとめ、公表しています。


 平成30年度の結果のポイントは、次のとおりです。


●脳・心臓疾患に関する事案の労災補償状況

・請求件数は877件で、前年度比37件の増となった。

・支給決定件数は238件で前年度比15件の減となり、うち死亡件数は前年度比10件減の82件であった。

・業種別(大分類)では、請求件数は「運輸業,郵便業」197件、「卸売業,小売業」111件、「製造業」105件の順で多く、支給決定件数は「運輸業,郵便業」94件、「宿泊業,飲食サービス業」32件、「製造業」28件の順に多い。

・時間外労働時間別(1か月または2~6か月における1か月平均)支給決定件数は、「評価期間1か月」では「100時間以上~120時間未満」41件が最も多い。また、「評価期間2~6か月における1か月平均」では「80時間以上~100時間未満」85件が最も多い。


●精神障害に関する事案の労災補償状況

・請求件数は1,820件で前年度比88件の増となり、うち未遂を含む自殺件数は前年度比21件減の200件であった。

・支給決定件数は465件で前年度比41件の減となり、うち未遂を含む自殺の件数は前年度比22件減の76件であった。

・業種別(大分類)では、請求件数は「医療,福祉」320件、「製造業」302件、「卸売業,小売業」256件の順に多く、支給決定件数は「製造業」82件、「医療,福祉」70件、「卸売業,小売業」68件の順に多い。

・時間外労働時間別(1か月平均)支給決定件数は、「20時間未満」が82件で最も多く、「160時間以上」が35件であった。

・出来事別の支給決定件数は、「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」と「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた」69件、「悲惨な事故や災害の体験、目撃をした」56件の順に多い。



 脳・心臓疾患、精神障害ともに、請求件数は微増、支給決定件数は微減という結果ですが、高い水準で推移しているといった感じです。


 働き方改革関連法による長時間労働対策や、今後施行されることになっているハラスメント対策の強化などが、脳・心臓疾患や精神障害による労災の抑制につながることに期待したいですね。


 詳しくは、こちらをご覧ください。
<平成30年度「過労死等の労災補償状況」を公表します>
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_05400.html

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