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“事務所のこれから”を考える一手としてのM&A ≪BRIDGE≫コラム Vol.15

2026/01/29

コラム サービス

引 き 継 ぎ は “卒 業 式” — 円 満 承 継 の 心 得

こんにちは、PSR M&Aサポートサービス事務局です。

譲渡を決断されたある先生からお聞きした印象深い言葉があります。

それは、「寂しいけれど、やっと肩の荷が下りた」という一言です。

 

事務所譲渡は“人生の卒業式” 経験を未来へ活かす、新しいバトンの渡し方

長年、顧問先を支え、スタッフを育て、日々の経営に奔走してきた社労士の先生にとって、事務所はまさに“人生そのもの”。

そのバトンを次に託すというのは、並大抵の決断ではありません。

だからこそ、その瞬間に感じる安堵と寂しさが入り混じった心境は、まるで“卒業式”のようでもあります。

譲渡という言葉を聞くと、「引退」「終わり」という印象を持たれるかもしれません。

でも実際には、“区切り”であって、“終わり”ではないのです。

むしろ、次の世代へバトンを渡し、自分の経験を未来に活かしていく——

そんな新しいフェーズの始まりとも言えます。

近年では、譲渡後に「アドバイザー」や「顧問」として一定期間関わり続けるケースも増えています。

完全に手を離すのではなく、“見守り役”として残ることで、顧問先やスタッフの不安をやわらげることができる。

そして、買い手にとっても、前所長から直接アドバイスをもらえる心強さがあります。

 

仕事の続きを誰かに託す幸せ。信頼と感謝で歴史をつなぐ承継の瞬間

円満な承継を実現するには、手続き以上に「心の引き継ぎ」と「卒業式を迎える準備」のチェックリストづくりが大切です。

顧問先やスタッフに、これまでの感謝と、次の体制への信頼をしっかりと伝えること。

そして、買い手側も、譲り渡す先生の想いを尊重し、「その方の歩んできた時間を受け取る」姿勢を持つこと。

ある先生は、譲渡後の送別会でこう語っていました。

「事務所を引き継いでもらえることは、“仕事の続き”を誰かに託せるという幸せなんだと気づきました。」

その言葉に、スタッフも顧問先も涙ぐみ、会場は温かな拍手に包まれたそうです。

そして引き継がれた側の買い手にとっても、それは‘未来を託された責任’を引き受ける瞬間でもあります。

 

M&Aのゴールは、譲渡契約の締結ではありません。

真のゴールは、「関わったすべての人が“この承継で良かった”と思える瞬間」にあります。

引き継ぎは“卒業式”。これまでの努力に区切りをつけ、新しい世代に未来を託す日です。

そのバトンが確かに渡されたとき、事務所の歴史は終わるのではなく、静かに、そして力強く“続いていく”のだと思います。

 


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