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- “事務所のこれから”を考える一手としてのM&A ≪BRIDGE≫コラム Vol.10
M&Aで 「スタッフが辞めてしまう?」という不安、どう乗り越えますか?
こんにちは、PSR M&Aサポートサービス事務局です。
M&Aを検討する際、多くの先生方が抱える最大の不安の一つが、「長年苦楽を共にしてきたスタッフが、
M&Aをきっかけに辞めてしまうかも…」というものです。スタッフの離職は、引き継ぎを困難にし、
事業価値を損なう可能性があります。
でも、安心してください。このリスクは、事前にできる対策によって、大きく軽減することができます。
今回は、スタッフの不安の正体と、それを乗り越えるための具体的な方法をお伝えします。
不安の正体は「知らされないこと」
スタッフが離職を考える根本的な原因は、「M&Aそのもの」ではありません。
むしろ、「これから何がどうなるのか分からない」という、漠然とした不安なのです。
「自分の役割は変わるの?」
「給料や雇用条件は維持されるのか?」
「新しい所長や事務所の雰囲気は自分に合うのだろうか?」
こうした疑問を抱えたままだと、スタッフは良くない状況を一方的に想像してしまい、不信感を募らせてしまいます。
だからこそ、この「知らないこと」という不安に、丁寧に向き合うことが大切です。
「巻き込む」ことで、最高の味方に変わる
スタッフの離職を防ぐには、M&Aのプロセスにきちんと「巻き込む」ことが不可欠です。
所長が率直に話す機会を設ける
なぜM&Aを検討するのか、その思いを所長自身の言葉で語り、スタッフに「他人事」ではなく「自分事」として捉えてもらう最初のきっかけを作ります。
面談や説明会で不安を共有する
一方的な情報提供だけでなく、スタッフ一人ひとりと向き合い、個別の質問や不安に真摯に答えます。新しい事務所の担当者も交えて対話する機会を設けることも有効です。
「未来の安心」を具体的に示す
M&A後も雇用が継続されること、待遇に変更がないこと、そして新しい環境でどのような成長機会があるのか等を具体的に伝えます。スタッフは、新しい事務所で働くことのメリットを理解し、前向きに未来を描けるようになります。
こうしたプロセスを経ることで、スタッフは「変化に巻き込まれる側」から、「新しいチームの一員」として、自らの意思で未来を創っていく意識へと変わります。その結果、M&Aはスタッフと共に歩む、前向きな「事業承継」となるのです。
本記事が掲載されている特集:社労士事務所のM&Aを考えるコラム
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