「106万円の壁」「130万円の壁」「150万円の壁」――いわゆる“年収の壁”は、顧問先企業におけるパート・アルバイト等の就業調整や働き方の選択に直結し、相談対応の頻度も年々高まっています。

令和7年度の税制改正では、控除の見直しにより税負担が軽減される一方、新たな控除や特例が設けられたことで制度は一層複雑化しました。顧問先からの質問に適切に答えるには、税と社会保険の両面を正しく整理したうえで説明する力が不可欠です。

さらに、社会保険の被扶養者要件や加入基準には変更がなく、税と社会保険の壁が一致しないことから、社労士としての説明責任や助言の難しさが増しています。

本セミナーでは、税理士と社会保険労務士がそれぞれの専門分野から登壇し、令和7年度改正を踏まえた「年収の壁」の最新ポイントを体系的に整理。顧問先からの相談に即応できる知識を、実務に直結する形でわかりやすく解説します。

“年収の壁”を正確に把握し、顧問先の従業員一人ひとりの状況に応じた助言ができれば、信頼性の高いアドバイスと付加価値の提供につながります。

社労士として押さえるべき重要テーマを、この機会にぜひ習得してください。

セミナーのねらい

　◎ 年収の壁を「税」と「社会保険」両面から体系的に整理し、顧問先にわかりやすく説明できるようになる

　◎ 制度改正の要点を正確に把握し、相談対応に迷わなくなる

　◎ 顧問先企業への支援力を高め、付加価値のある提案や指導につなげる

このような方におすすめ

　●顧問先から「年収の壁」に関する相談や質問を受ける機会が多い社会保険労務士の方

　●税（所得税・住民税）と社会保険の要件の違いを整理し、実務対応の説明力を強化したい方

　●令和7年度改正の内容を踏まえて、顧問先のパート・アルバイトの就業調整に関する助言を的確に行いたい方

　●「働き方」や「人手不足対応」といった経営課題に触れつつ、社労士として付加価値のある支援をしたい方

　●税理士と社会保険労務士、両者の視点から改正内容を整理し、顧問先支援に活かしたい方

講座でお話しする主な内容（項目）

税務編

• 令和７年度税制改正による103万円の壁の見直しなどの概要
• 「年収の壁」とは？～８つの年収の壁とは何か～
• 所得税計算の基本のキ
• 収入と所得の違い、所得控除、税額控除など
• 改正について考える「今までの就業調整どう変わる？」

社会保険編

• 社会保険の「壁」とは
  ・106万円の壁
  ・130万円の壁
• ここがポイント！税と社会保険で「収入」とする範囲の違い
• 新しい「150万円の壁」！19歳以上23歳未満の健康保険の取り扱いの改正
  ・いつの時点で年齢を判断する？
  ・健康保険の被扶養者になる？フローチャートで確認
• 年金制度改正による今後の法改正予定

※ 講座の模様は収録をし、後日1か月ほど振り返り配信を行います。

特典資料

そのまま使える！社内文書
「10月1日からの健康保険の取り扱いの変更について（２種）」

• 健康保険の被扶養者がいらっしゃる従業員への案内文書ひな形＆扶養確認フローチャート（Word）
• 19歳以上23歳未満の従業員への案内文書ひな形＆扶養確認フローチャート（Word）