令和8年度の協会けんぽの保険料率 検討を続ける(協会けんぽ)
協会けんぽ(全国健康保険協会)から、令和7年11月28日に開催された「第138回 全国健康保険協会運営委員会」の資料が公表されました。
今回の議題にも、前回に引き続き、令和8年度の保険料率に関するものが含まれています。
資料として、令和8年度保険料率に関する論点を整理したもの(一部改訂)が公表されていますが、それによると、協会けんぽの令和6年度決算における収支差は、6,586億円の黒字となっています。
一方で、協会けんぽの今後の財政については、医療費の伸びが賃金の伸びを上回る状況が続いていることに加え、保険給付費の増加が見込まれること、団塊の世代が後期高齢者になったことにより後期高齢者支援金が中長期的に高い負担額のまま推移することが見込まれること、さらには、短時間労働者等への被用者保険適用拡大により財政負担が生じることなど、財政上マイナスの要因があるとされています。
全国の都道府県単位保険料率を平均した「平均保険料率」については、できる限り長く、現在の平均保険料率10%を超えないようにしていきたいというのが基本的な方針のようですが、各支部(支部評議会)の意見は次のとおりです
<支部評議会における意見(令和8年度の平均保険料率について)>
① 平均保険料10%を維持するべきという支部……27支部(昨年度36支部)
② ①と③の両方の意見のある支部……19支部( 〃 10支部)
③ 引き下げるべきという支部……1支部( 〃 1支部)
今後の動向に注目です。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<第138回 全国健康保険協会運営委員会の資料を掲載しました>
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g7/cat720/r07/003/251128/
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