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厚生労働大臣会見概要 自民党の高市新総裁の「ワークライフバランスを捨てる」発言についての質疑あり(令和7年10月7日)
厚生労働省では、厚生労働大臣の記者会見を毎週2回(通常、火曜日と金曜日)実施し、その概要を公表しています。令和7年10月7日の会見では、自民党の高市新総裁の「ワークライフバランスを捨てる」発言について質疑が行われています。
記者:自民党の高市新総裁は令和7年10月4日の就任挨拶で、「馬車馬のように働いていただきます。私自身もワークライフバランスという言葉を捨てます。働いて働いて働いて働いて、働いてまいります。」と述べました。過労死事案を担当してきた弁護士や過労死遺族らからは、単なる一個人の発言ではなく長時間労働の強要につながるのではとの懸念や抗議の声が上がっています。過労死が社会問題化し、2014年に過労死等防止対策推進法を成立させ、働き方改革を推進してきた厚生労働省の大臣として、この発言をどのように受け止めますか。ご見解をお聞かせください。
大臣:厚生労働省としては、働くことで命を落としたり健康を損なったりすることは、あってはならないことであると考えており、引き続き、過労死等防止対策推進法も踏まえて、関係省庁とも連携しながら過労死等の防止のための対策に全力で取り組んでまいりたいと思います。
記者:先ほどもありましたが、高市新総裁の発言は、自民党内に向けた発言だったと弁明しても、極めて大きな社会的影響力を持つと思われます。何よりも、働く女性への影響は甚大です。また、長時間労働や労働強化が進む懸念もあり、サービス残業を強要するようなブラック企業にとっては好都合かもしれません。日本は少子化がますます深刻化する一方、70年代半ばに合計特殊出生率が人口置換水準を下回ってから一度も回復したことがなく、半世紀も少子化が続いたため、生産年齢人口の空洞化が甚だしく、労働力を補うために女性の労働力化を必要としています。しかし、高市新総裁のこのような発言により、仕事と子どもを産み育てることがますます困難になり、少子高齢化と人口減少に拍車をかけることは避けられず、結果、日本を亡国へと導くことにならないでしょうか。厚生労働行政の長として高市総裁の発言についてどのようなお考えを持っているか、お聞かせください。
大臣:多様な人材が安心して働くことのできる環境を整備することというのは、極めて重要であると考えています。男女ともに、仕事と家庭を両立しながら希望に応じてキャリアを形成できるように、厚生労働省としては、引き続きその実現に全力を上げていきたいと思います。
厚生労働大臣の回答は無難なものですが、話題になっている事柄だったので、紹介させていただきました。詳しくは、こちらをご覧ください。
<厚生労働大臣会見概要(令和7年10月7日)>
https://www.mhlw.go.jp/stf/kaiken/daijin/0000194708_00855.html
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