「年収の壁」で今までの就業調整がどう変わる?
「103万円の壁」「106万円の壁」「130万円の壁」「160万円の壁」…今回の改正により、年収の壁を意識した就業調整は、多くの実務担当者にとってさらに悩ましいテーマとなっています。
令和7年度の税制改正では、103万円の壁が160万円に引き上げられるなど、税負担が軽減される方向で見直しが行われました。しかし、その一方で新たな控除や特例が設けられたことで仕組み自体はより複雑化し、従来にはなかった新しい「壁」も加わっています。さらに、社会保険の被扶養者要件や加入要件には変更がなく、税負担と社会保険負担の「壁」が必ずしも一致しないため、実務上は一層の注意が求められます。
本講座では、税務のプロである税理士と、社会保険のプロである社会保険労務士が登壇。税理士は税務の視点から、社会保険労務士は社会保険の視点から、令和7年改正を踏まえ、実務担当者が押さえておくべきポイントをわかりやすく解説します。
この講座を受講することで、普段の実務に必要な知識を税務と社会保険の両面から整理できるだけでなく、顧客から「年収の壁」について質問されたときに、自信をもって正しく説明できるようになります。
講座でお話しする主な内容(項目)
税務編
- 令和7年度税制改正による103万円の壁の見直しなどの概要
- 「年収の壁」とは?~8つの年収の壁とは何か~
- 所得税計算の基本のキ
- 収入と所得の違い、所得控除、税額控除など
- 改正について考える「今までの就業調整どう変わる?」
社会保険編
- 社会保険の「壁」とは
・106万円の壁
・130万円の壁 - ここがポイント!税と社会保険で「収入」とする範囲の違い
- 新しい「150万円の壁」!19歳以上23歳未満の健康保険の取り扱いの改正
・いつの時点で年齢を判断する?
・健康保険の被扶養者になる?フローチャートで確認 - 年金制度改正による今後の法改正予定
※ 講座の模様は収録をし、後日1か月ほど振り返り配信を行います。
特典資料
そのまま使える!社内文書
「10月1日からの健康保険の取り扱いの変更について(2種)」
- 健康保険の被扶養者がいらっしゃる従業員への案内文書ひな形&扶養確認フローチャート(Word)
- 19歳以上23歳未満の従業員への案内文書ひな形&扶養確認フローチャート(Word)
講師
森田 貴子(もりた たかこ)氏
税理士。1970年山口県生まれ。株式会社ユナイテッド・パートナーズ会計事務所パートナー。森田貴子税理士事務所代表、株式会社ウィル・シャイン代表取締役。上場会社の社外取締役(監査等委員)。
慶應義塾大学会計大学院修了。経済学修士、商学修士、MBA(豪州)。アーサーアンダーセンなど世界4大会計事務所を経て、2003年ユナイテッド・パートナーズ会計事務所の創業に参画。純資産10億円を超える起業家・創業家の資産管理会社設立や運営に携わる。
「決算書は領収書の集合体」が持論で、30年間に1,000万枚以上の領収書を見てきた実績を持つ。フジテレビ「めざまし8」に“年収の壁”専門家として出演。著書に『幸せへのマネーバイブル』(中央経済社)等。最新刊は『儲けのしくみがわかる!決算書の読み方』(三笠書房)がある。
北條 孝枝(ほうじょう たかえ)氏
株式会社ブレインコンサルティングオフィス 社会保険労務士
メンタルヘルス法務主任者 情報セキュリティマネジメント試験合格者
会計事務所で長年に渡り、給与計算・年末調整業務に従事。また、社会保険労務士として数多くの企業の労務管理に携わる。情報セキュリティについての造詣も深く、近年は実務担当者の目線で、企業のマイナンバー制度や個人情報保護法対応の社内整備や運用の最適化・業務効率化について取り組むとともに、実務に即したマイナンバーや改正個人情報、働き方改革などの企業対応に関する講演も多数行っている。
本セミナーをご覧の方にオススメの関連セミナー
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令和7年度税制改正に伴い、控除額や扶養要件の見直し、特別控除の新設など年末調整に直結する改正が多数あります。本講座では税理士がFAQを基に改正点と実務対応を整理し、ミス防止や業務効率化につながるポイントを短時間で学べます。
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開催概要
セミナータイトル | 「年収の壁」で今までの就業調整がどう変わる? |
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講師 | 森田貴子氏, 北條孝枝氏 |
備考 |
※講座終了後、1カ月程度振り返り配信を行います(質疑応答部分の配信はごさいません) 開催後、数日間の編集期間を頂戴いたします。 |